スタジアム紹介
日本最大のスタジアム「横浜国際総合競技場」
概要
日本で2番目の大都市である横浜市にあり、日本最大のスタジアム。普段は日産自動車の命名権(ネーミングライツ)で「日産スタジアム」と呼ばれている。現在は日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の横浜F・マリノスがホームスタジアムとして使用している。
スタジアムは2層式で、座席の数は7万2327席(1階席:3万4371席・2階席:3万7956席)。スタンドには鉄骨造の屋根があり、全観客席の3/4を覆っている。
1階席は最前列とトラックとの高低差が75cmとなっており、トラックを走る選手とほぼ同じ目線で観戦することができる。また、2階席は10m前に張り出すことでフィールドと観客席の距離を近づけており、さらに30度の勾配でフィールド全体が見渡せるようになっている。
ピッチは日本陸上競技連盟第1種公認陸上競技場となっており、400mトラック×9レーン、フィールドは天然芝で107m×72mの大きさとなっている。グランド周囲には、なだれ込み防止溝を設置し、観客席とグランドを分離している。
南北サイドスタンドに22.5m×高さ9m(955インチ)の大型映像装置が各1基(合計2基)。照明は最新式のLED照明が580灯あり、サッカーの場合はフィールド平均2600ルクスとなっている。また、定指向性大型スピーカーが439台設置されている。
メディア向けの情報インフラも整備されており、350人の記者が収容できるインタビュールームとプレスラウンジ、記者控室を設置している。
歴史と主な大会
1998年、神奈川県で行われた「第53回国民体育大会秋季大会」(かながわ・ゆめ国体)や「2002 FIFAワールドカップ」の会場となることを想定し、1994年1月から建設。1997年10月に完成、1998年3月1日に開場した。総工費は603億円。
こけら落しはサッカーの「ダイナスティカップ」(東アジアの国際大会、現在は行われていない)の日本vs.韓国戦だった。この試合は日本が初出場を決めた1998年フランスワールドカップ前に行われ、中山雅史と城彰二の2ゴールで日本が韓国に2-1で勝利。5万9380人の観客を動員した。
1998年10月には「かながわ・ゆめ国体」の開閉会式と陸上競技で使用された。また、2000~2007年には毎年9月に国際陸上競技大会「スーパー陸上」が開催されていた。その他、陸上では2003年6月に日本陸上競技選手権大会が開催されている。
その後、「2002 FIFAワールドカップ」の会場となり、2002年6月9日には日本vs.ロシア戦が行われ、ここで日本がワールドカップ初勝利をあげた。この他、グループリーグでは、サウジアラビアvs.アイルランド、エクアドルvs.クロアチア戦、そして決勝戦が行われた。決勝では、ブラジルがロナウドの2ゴールで2-0で勝利。ブラジルが5度目の優勝を飾っている。
現在はJリーグの試合のほか、コンサート・イベント会場として使用されている。また、「ラグビーワールドカップ2019」の会場にもなっており、決勝戦を含め7試合が行われる予定だ。