みどころ:男女混合2×2×400mR

2019 / 05 / 10

おそらくIAAF世界リレー2019横浜大会のプログラムの中で、最も予測することが最も難しい種目、それが男女混合2×2×400mリレーといえるでしょう。

というのも、自己記録やシーズン最高記録からトラック1周のタイムを推測して実力を推し量ることは可能ですが、1人が立て続けに400mを2回走らなければならないとなると、選手がどのようなパフォーマンスをみせるか、全く予想がつかなくなってしまうからです。

しかし、IAAF世界リレーは革新から逃げるイベントではありません。その男女混合2×2×400mリレーを、この横浜大会で実施する最初の決勝種目に据えました。

この種目を実施するに至った背景には、中距離ランナーのスペシャリストたちが力を発揮できるのではないかという考えがありました。なぜなら、彼らはトレーニングにおいて、短いリカバリーを挟んで、高いスピードで400mを繰り返し走ることに慣れていると思われるからです。

これが事実だとしたら、アメリカチームは本命ということができるでしょう。ドナバン・ブレイザーは、800mで室内アメリカ記録保持者をマークしていることで知られていますが、昨年、彼が屋内で出した400mの自己記録は46秒91。400mにおいても素晴らしいスピードを持っています。また、チームメイトのシエラ・ブラウンは大学時代以来、リレー競技には出場していませんが、彼女は今年に入ってすでに、室内の800mで自己ベストとなる1分59秒74をマーク。さらに、屋外では4月に1500mでも自己ベストとなる4分07秒68で走っており、異なる複数の種目で好調ぶりを見せています。

世界選手権およびオリンピックの800mで決勝に進出しているファーガソン・チェルイヨット・ロチッチは、ケニア代表として、これが3度目の世界リレー出場となります。800mで1分42秒84の自己記録を持つ彼は、2014年大会の4×800mリレーで金メダルを、2017年大会では銀メダルを獲得しています。このほか、昨年、自己記録を1分58秒04まで更新したエミリー・チェロチッチトウェイも、ケニア代表チームの中で注目すべき選手ということができます。

このほかでは、オーストラリアのコンビにも注目です。強力な片翼を担うのは、4月7日に国内選手権女子800mを制し、翌週には自己ベストの1分59秒78を出したばかりのカトリオーナ・ビセット。男子は400mで46秒34、800m1分45秒79の自己記録を持つジョシュア・ラルフが、残りの400m2本を走ります。

ホスト国の日本は、男子800mの日本記録保持者で、日本選手権で6回も優勝している川元奨と、女子800mの日本チャンピオンである北村夢が日本代表チームを担います。

開催国と並んで、難民選手チームにも観客からの大声援が寄せられることは間違いないといえるでしょう。今大会の難民選手チームは、ジェームス・ニャン・チェンジェックとローズ・ナティケ・ロコニェンが代表を務めます。彼らは2016年リオデジャネイロオリンピックで、それぞれ400mと800mに出場しました。ロコニェンは2017年ロンドン世界選手権にも出場していますが、チェンジェックにとっては今回が、IAAF世界選手権シリーズでのデビュー戦となります。

また、2015年北京世界選手権女子800mチャンピオンのマリナ・アルザマサワを擁するベラルーシ、そしてポーランドあたりも、この種目で上位争いを繰り広げるチームとして挙げることができます。

しかし、選手たちが2本目のホームストレートを迎えるまでは、いったい何が起こるか全くわからない、といえるでしょう。

 

Jon Mulkeen for the IAAF

 

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@IAAFYokohama19
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11 - 12th May 2019