コラム:世界リレー横浜を見るべき5つの理由

2019 / 04 / 24

 

「平成」から「令和」に変わったばかりの日本に、「世界リレー」がやってきます!

「世界リレーって、どんな競技会?」「何に注目したらいいの?」と思う皆さんのために、ここでは「世界リレーを見るべき5つの理由」をご紹介しましょう。

 

1)なんてったって世界大会!

世界リレーは、国際陸上競技連盟(IAAF)が主催するリレー種目だけの国際競技会。IAAF主催競技会のなかでもトップクラスに格付けされています。

2020年に東京オリンピックは控えているものの、実は、日本で陸上競技の世界大会が開かれること自体が、そう多くはありません。過去に行われたのは、1964年オリンピック(東京)、1991年世界選手権(東京)、1999年世界室内選手権(前橋)、2006年世界クロスカントリー選手権(福岡)、2007年世界選手権(大阪)のたった5大会。世界リレーは、なんと12年ぶりに開催される世界大会なのです。

リレーは、誰もが一度くらいは経験したことがある身近な種目ですが、そのリレーの世界一を決めるために、各国の韋駄天たちが世界中から集まってきます。鍛え抜かれたトップアスリートが競り合うさまは、ほんとにもう迫力満点! その素晴らしい走りを日本で、しかも生で見られる絶好のチャンスといえます。

通常、陸上競技は、複数種目が同時に進行するため、観戦に慣れていないと「どこを、どう見ればいいの?」と戸惑いがちです。だけど、リレー種目に特化している世界リレーなら、目の前の競技だけに集中すれば大丈夫! “観戦デビュー”を考えている人にもオススメです。

 

2)2020年東京オリンピックがより面白くなる!

世界リレーは、実は、「2020年東京オリンピック」につながっています。なぜなら、オリンピック種目の男女4×100mリレー(4継=ヨンケイ)と男女4×400mリレー(マイル)は上位10カ国に、男女混合4×400mリレー(混合マイル)は上位12カ国に、9月末から開催されるドーハ世界選手権の出場切符が与えられ、ドーハ世界選手権では各種目の上位8カ国が、東京オリンピックの出場権を得られることになっているからです。

男女リレー5種目で東京オリンピック出場を目指す日本チームは、果たして、この最初の波にうまく乗ることができるか!? 東京オリンピックでの戦いを占ううえでも肝心要の大会といえます。

また、世界リレーを見ておけば、秋に行われるドーハ世界選手権、そして東京オリンピックのリレー種目で、メダル争いを繰り広げそうな国を予測できるという側面も。

例えば、日本が金メダルを狙う男子4継では、トップスプリンターの宝庫といえるアメリカやジャマイカばかりが注目されがちですが、実は、現在、世界ナンバーワンと目されているのはイギリス。そして、カナダやフランス、オランダ、中国なども強く、昨シーズンの成績ではトルコあたりも力をつけてきています。

「日本のライバルは?」とか「この国の特徴や強みは?」(ここまで来ると、ちょっとマニアックになりますが)とかを知っておくと、東京オリンピックをいっそう面白く見ることができるはずです。

 

3)珍しいリレー種目が楽しめる!

オリンピック種目の上記5種目のほか、普段の競技会では見ることのできない“変わり種”リレー種目も行われるのが世界リレーの特徴です。

横浜大会では、第1回大会から実施されている4×200mリレー(1人が200mを走ってバトンをつなぐリレー。日本では昔、中学男子で行われていたので知っている方もいるはず)のほか、男女混合種目としてシャトルハードルリレー、2×2×400mリレーが導入されます。「へえー、こんなリレーもあるんだ」と思いつつ、ぜひライブで観戦しましょう。

シャトルハードルリレーは、男女各2人が1チームとなり、女子(100mハードル+10m)、男子(110mハードル)の順に交互に走り、直走路2往復のタイムを競う種目。バトンパスを行わずに走者が交代していく様子は、競泳のリレーを思わせます。

2×2×400mリレーは、男女各1人が400mを交互に2本ずつ走る種目で、1本目と2本目の休憩時間は、もう1人のチームメイトが走っている間だけ。短距離選手よりは、中距離選手が「任せろ!」と参戦してきそうなリレーです。

ちなみに東海道・山陽新幹線のN700系16両編成の全長は404.7m。これに近い距離を短い休憩時間で2回全力疾走する、と考えたら、そのハードさが少しはイメージできるかもしれません。

 

4)未来のスーパースターを見つけるチャンス!

世界大会では、そのときどきのスーパースターのパフォーマンスを堪能することができますが、「未来のスーパースター」を目にすることができる貴重な機会でもあります。

例えば、2007年に大阪で開催された世界選手権では、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が200mと4×100mリレー(2走)でともに銀メダルを獲得して注目を集めました。翌2008年北京オリンピックで大ブレイクを果たしてからの、彼のその後の活躍ぶりは、誰もが知るところ。

特に、オリンピックイヤー前年のシーズンの世界大会では、「ああ、この選手、いいな」「これからもっと強くなりそうだな」という視点で魅力を感じるアスリートをチェックしておくと、その後の世界大会をより身近に、より楽しみに観戦することができるのです。

今回の世界リレーの場合は、短距離、中距離、ハードルなどの個人種目で、今後、大きく飛躍を遂げる選手が代表となって、出場しているケースが考えられます。我らが日本チームを熱く応援する一方で、そうした選手を“発掘”しておくと、今後の陸上観戦がいっそう楽しくなるはずです。

 

5)「ニッポン、金メダル獲得!」の目撃者になれるかも!

2008年北京オリンピックで初のメダル獲得(※)を達成し、2016年リオオリンピックでは銀メダル、さらに2017年ロンドン世界選手権でも銅メダルを獲得している日本男子4継チーム。ベスト記録でも世界歴代4位となる37秒60を持っており、世界的にも、すっかりリレー強豪国と認知されるようになりました。

その日本男子4継チームが目標に掲げているのが、唯一手にしていない「金メダル」。もちろん、今回の世界リレーでも、その悲願に挑みます。

日本男子4継の強みは、なんといっても層の厚さ。代表選手はまだ発表されていませんが、ぱっと考えただけでも、100mで9秒98の日本記録を持つ桐生祥秀(日本生命)を筆頭に、山縣亮太(セイコー)、飯塚翔太(ミズノ)、ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)、多田修平(住友電工)、藤光謙司(ゼンリン)らメダリスト、2017年世界選手権200mで史上最年少ファイナリストとなったサニブラウン・A・ハキーム(フロリダ大)、昨年から著しい成長を見せ続けている小池祐貴(住友電工)など、多くの実力者の名前を挙げることができます。

どの選手も、それぞれに異なる強みを持つ魅力的なスプリンターばかり。誰が、どんな順番(オーダー)で走るのかを考えただけでもワクワクしてきます。

実現すれば歴史的な大快挙となるだけに、ぜひ、その瞬間に立ち合いたいところ。きっとおじいちゃん、おばあちゃんになっても、「あのレースを、競技場で見たんだよ」と自慢できることを請け合います。

※大会時点では銅メダルだったが、その後、ドーピング違反者が出て上位国が失格に。2018年、正式に銀メダルへ繰り上がることが確定した

 

 

▼チケット絶賛発売中!
https://iaafworldrelays.com/yokohama2019/ja/t_info-2/

@IAAFYokohama19
#FasterAsOne

11 - 12th May 2019