大会紹介

大会について

世界リレー(IAAF World Relays)は、国際陸上競技連盟(IAAF)が主催するリレー種目のみを行う国際競技会です。陸上競技の普及とリレー種目の魅力を世界にアピールすることを目的として2014年に新設され、IAAF主催競技会においてトップクラスの格付けとなる「ワールド・アスレティックス・シリーズ(World Athletics Series)」に位置します。

第1回大会は2014年に開催。翌2015年に第2回大会が行われて以降は、世界選手権大会と同じく隔年(奇数年)で開催されることになりました。2017年に実施された第3回大会までは、いずれもバハマの首都ナッソーで熱戦が繰り広げられました。

リレー種目に特化しているこの大会ならでは面白さは、オリンピックや世界選手権をはじめとする一般的な国際競技会で行われる男女4×100mリレー・4×400mリレーだけでなく、「さまざまなリレー種目が行われる」という点です。

第1回大会では、上記2種目のほか男女4×200mリレー・4×800mリレー・4×1500mリレーを実施。第2回大会では4×1500mリレーに代わってディスタンスメドレーリレー(1200m+400m+800m+1600m)が加わりました。また、世界選手権では2019年ドーハ大会から導入される男女混合4×400mリレーについても、これに先駆ける形で2017年の第3回大会からディスタンスメドレーリレーに代わって実施されています。

「国別リレー総合力決定戦」の要素を備えているのも特徴の1つといえるでしょう。各種目で決勝順位に応じて得点が与えられ、男女総合得点1位のチームには「ゴールデンバトン」と称されるバトンを模したトロフィーが授与されます。また、各種目8位内には、その順位に応じて賞金が用意され、世界新記録をマークしたチームにはボーナスも授与されます。

上位チームに、至近で開催されるオリンピックや世界選手権の出場権が与えられる仕組みになっていることも大きな注目ポイント。これまで対象になっていたのは男女4×100mリレー・4×400mリレーの上位8チームでしたが、今年開催される第4回大会では、男女4×100mリレーおよび4×400mリレーで上位10カ国が、また男女混合4×400mリレーで上位12カ国が、それぞれドーハ世界選手権の出場権を獲得できることになりました。各国とも、今まで以上に重要な大会として位置づけて挑んでくることになりそうです。

その第4回大会は、今年5月11~12日、2020年に東京オリンピック開催を控える日本に舞台を移し、東京から南へ30kmほどの場所に位置する横浜市郊外にある横浜国際総合競技場において行われることになりました。横浜市は、日本の首都・東京に隣接する神奈川県の県庁所在地。実に370万人を超える人口を有し、日本を代表する国際港湾都市として知られるとともに、観光地としても非常に人気のある街です。

IAAFは、これまで実施されてきた男女の4×100mリレー・4×200mリレー・4×400mリレー、男女混合4×400mリレーの7種目に加え、第4回大会から新種目として男女混合で実施する2×2×400mリレーとシャトルハードルリレーを導入し、今までにない陸上競技の魅力や楽しみ方を発信していくことを目指しています。これに加えて、ドーハ世界選手権、さらには2020年東京オリンピックの前哨戦としても各国から高い関心が寄せられているのは前述の通り。第4回横浜大会では、過去最高となった第2回大会(43カ国から669名が参加)を上回る数のエントリーが見込まれています。

@IAAFYokohama19
#FasterAsOne

11 - 12th May 2019